2013年11月09日

アメリカの旅〜最終章 パールハーバー〜

 私の あてのないアメリカ放浪の旅も今回で最終章です。長い間、このブログにてお付き合いいただいた方には本当に感謝申し上げます。仕事の関係上、日本に帰国した私が、再び私的な用事(娘の結婚式)でアメリカの地を訪れれることができたことは偶然ではないような気がしています。2年に渡る 米国生活を経て、またこのハワイの地に立たせていただいたことに私自身不思議と感謝を感じています。

 日本の近代史 150年の最大の出来事は何であろうか。私は迷いなく、「日本の降伏」を挙げる。この150年間で日本がたった一度だけ負けを認めた現実、その証拠がここ真珠湾にある。日本の近代は明治維新に始り、富国強兵、近代化(欧米化)の歴史であり、そして白人世界支配への抵抗の歴史であり、そして、今も続く迷いの歴史でもある。未来へと続くこの大きな歴史のうねりの中、未だ私たち日本人は大きな迷いの中にいる。現代 日本社会の問題や矛盾、そして解決への迷いがあるとすればその原点はここパールハーバーにあるのではないだろうか。

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ハワイ真珠湾には、太平洋戦争(米国の第二次大戦への参戦)を誘発したパールハーバー奇襲の証拠がある。戦艦アリゾナの記念館と日本がポツダム宣言を降伏受諾 調印した戦艦ミズーリー号が静かに並んでいる。訪問当日 アリゾナ記念館の見学は 残念ながら米国公務員全面ストライキのためブロックアウトされてしまった。そのおかげで戦艦ミズーリーは たっぷり見学できた。

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戦艦ミズーリー、戦艦大和に匹敵するその巨艦は、修復を加えられ湾岸戦争まで戦った。

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巨艦巨砲はまさに圧巻である。巨砲一本でスペースシャトル一台分の重さがあるそうだ。この砲台が前後に三基ある。

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1945年9月2日 東京湾。戦艦ミスーリーの甲板で、マッカーサーは「今や世界人類は銃口を納める時が来た」とスピーチを行った。単なる戦勝国の将軍という立場だけではなく、世界平和をなしえた先導師として演出されたスピーチであった。

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 あの重光葵が 日本国全権として調印した「ポツダム宣言受諾書」のレプリカがある。緊張のあまりカナダ代表はそのサインの場所を間違え、それ以降の人はすべてサインが段違いになっている。重光の申し立てにより、加筆修正された。重光葵は誰もが嫌がるこの降伏文書への調印式に臨んだ。このあと 重光は、東京極東軍事裁判で有罪判決を受け服役する。釈放後、外務大臣として政界に返り咲き、日本の国連参加を成し遂げる。数奇な運命をたどった人だ。でも彼がいなかったら今の日本はないだろう。

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この巨大戦艦のデッキに、降伏調印式のメモリアルモニュメントが刻まれている。明治維新からつづく日本の近代化は、この地点で一旦終止符をうち、そしてすべての戦後はこの地点から始まった。「この地点の上で、連合国に対する日本の降伏文書が正式に調印された。そのことのより 第二次世界大戦は、幕を閉じた」と記されている。

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そのことを演出するために、黒船来航の折、ペリーが掲げていたアメリカ国旗がその場所に掲げられた。その国旗には、31個の星が描かれている。日本に開国を迫ったのは紛れもなくアメリカであり、そして日本の戦争を終わらせたのもアメリカである。

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ワイキキの浜辺はどこまでも碧く神秘的だった。
でも 70年前 日本海軍航空隊300機がこの地を奇襲攻撃し、多くのアメリカ軍将兵を死に追いやったこともまた事実である。日本人はそのことを忘れてはいけないし、現在もそのことの影響下にあることを学ばなければいけない。その手順を踏まずして、日本の未来を語ることができないからである。

今回で 私のアメリカの旅は終わるが、この先も私の心の旅は続く。歴史的事実に納得は多分ないだろうが、でも少しでも真実に近づきたい私の願望は絶えないだろう。


米国からの帰国後 しばらく静養しておりましたが、ブログを復活しました。
新しいブログは、電気自動車をつくる にしました。今後ともアクセスよろしくお願いします。

posted by Kogame3 at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史認識
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