2012年04月02日

アメリカの旅〜Oakland〜

 太平洋戦争が終わって67年が経つ。なんで 日本があのような戦争を始めたのか子供の頃は本当に不思議だった。なにより不思議だったのは、最終的に人間が物事を決めるのに殺し合いの手段しか持っていないというところである。人の命に勝る価値はないとしながらもそれ以下の価値のために人は戦争で物事を決めている。そのことが子供ながらに理解不能であった。そして その不思議は私を戦争史おたくへと導いていく。現在もこの不思議は私の中で完全に払しょくされていない。
 今回の旅は、近場のオークランド港に博物館となって展示されている空母「ホーネット」である。最近はカリフォルニアも異常気象で寒さと雨続きで家にこもりがちであったが、4月の声を聴くと澄み渡った青空が戻ってきた。
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戦争は嫌いだがこういうすごいもの見るのは大好きだ。
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船内には歴戦の勇士が所狭しと展示してある。

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太平洋戦争中は、多くの日本軍との戦いに参加し戦果をあげた・・らしい。ホーネットという名前の空母は何代もわたって襲名しているのでよくわからないが・・。
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真珠湾攻撃の翌春にはB-25をたくさん積んで日本を初空襲したらしい。でもそのあと太平洋で撃沈されている。新しく襲名したホーネット(本艦)はその後も太平洋戦争やベトナム戦争で戦果をあげて、1969年にあのアポロ11号の乗組員を回収してまた有名になる。そして翌年に退役する。
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甲板にでると トップガンで有名なF-14(トムキャット)がさりげなく置いてあった。遠くに見えるのはサンフランシスコの市街。指令室より撮影した。
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発進用のカタパルト。50mぐらいの長さで重い飛行機を打ち出す。
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最上階の指令室。キャプテンは さぞかし 気持ちええやろうなとか思ってしまう。(お前戦争きらいとちゃうんかい!)
説明員のおじさんは 退役軍人でこのホーネットに乗っていたらしい。
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帰りは サンフランシスコに戻りフィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーをすすりながら潜水艦を見学。こいつも太平洋で大暴れしたらしい。遠くに見える島があのアルカトラス島。
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こうしてみると、アメリカにとって 太平洋戦争は一つの通過点でありその後も軍拡に走り今日のスパーパワーとなったことがわかる。それに 火をつけてしまったのが真珠湾攻撃ということだが、長い目で見るとほんとうにそうなのかは疑問が残る。真珠湾がなくてもアメリカのモンロー主義はいつかは崩れていたであろうし、その後も絶え間なく続く世界の戦火は避けられなかったようにも思う。
posted by Kogame3 at 12:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 歴史認識
この記事へのコメント
ミリタリー関係は、見ていて楽しく非常に興味深い、それは、権力の象徴だからかもしれない。それにしても、アメリカの軍需施設を見ると70年前によくまあ日本もアメリカと戦争したなーと思う、当時日本では、家庭の鍋釜まで武器原料に持っていったのだから、当時の日本の指導者、見識者を疑う、そう言えば最近 お隣のあぶないお兄ちゃんの国がミサイルとか衛星とか上げるとか国民は、かわいそうに、、、
Posted by ゆうちん at 2012年04月05日 09:23
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