今回の旅は、近場のオークランド港に博物館となって展示されている空母「ホーネット」である。最近はカリフォルニアも異常気象で寒さと雨続きで家にこもりがちであったが、4月の声を聴くと澄み渡った青空が戻ってきた。


戦争は嫌いだがこういうすごいもの見るのは大好きだ。

船内には歴戦の勇士が所狭しと展示してある。

太平洋戦争中は、多くの日本軍との戦いに参加し戦果をあげた・・らしい。ホーネットという名前の空母は何代もわたって襲名しているのでよくわからないが・・。

真珠湾攻撃の翌春にはB-25をたくさん積んで日本を初空襲したらしい。でもそのあと太平洋で撃沈されている。新しく襲名したホーネット(本艦)はその後も太平洋戦争やベトナム戦争で戦果をあげて、1969年にあのアポロ11号の乗組員を回収してまた有名になる。そして翌年に退役する。


甲板にでると トップガンで有名なF-14(トムキャット)がさりげなく置いてあった。遠くに見えるのはサンフランシスコの市街。指令室より撮影した。

発進用のカタパルト。50mぐらいの長さで重い飛行機を打ち出す。

最上階の指令室。キャプテンは さぞかし 気持ちええやろうなとか思ってしまう。(お前戦争きらいとちゃうんかい!)
説明員のおじさんは 退役軍人でこのホーネットに乗っていたらしい。

帰りは サンフランシスコに戻りフィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーをすすりながら潜水艦を見学。こいつも太平洋で大暴れしたらしい。遠くに見える島があのアルカトラス島。

こうしてみると、アメリカにとって 太平洋戦争は一つの通過点でありその後も軍拡に走り今日のスパーパワーとなったことがわかる。それに 火をつけてしまったのが真珠湾攻撃ということだが、長い目で見るとほんとうにそうなのかは疑問が残る。真珠湾がなくてもアメリカのモンロー主義はいつかは崩れていたであろうし、その後も絶え間なく続く世界の戦火は避けられなかったようにも思う。