2013年03月05日

アメリカから見た日本F 〜南太平洋〜

私の好きなミュージカル映画のひとつに「南太平洋(South Pacific 1958年)」がある。この映画の持つ なんともエキゾチックな雰囲気が好きである。以前よりアメリカ人の感じる南太平洋の雰囲気と日本人のそれは 非常によく似ていると感じていた。この映画は、1949年作のブロードウェイミュージカルとして人気を博していた舞台作品を映画化したものだ。私の生まれた年に製作された映画でもあり、英語学習の成果としてなんとか吹き替えなしでこの映画を鑑賞してやろうと現在躍起になっている。

img20060201.jpg
時は太平洋戦争の最中、とある南太平洋の島での物語である。

orig_20100929094304.jpg

映画のモチーフになっている「バリハイ」という島。タヒチ島がモデルとなっている。「バイハイ」という挿入歌も魅力的。

6668669.jpg

この映画、2つの恋が物語の軸となっている。一組は、米軍の従軍看護ネリーとフランス人エミールとの年齢が離れた恋。

c261b9e762b8f305f07958eca87ba0b05e9c36d8.92.2.2.2.jpg

エミールはフランスで人を殺めてしまい、15年前にこの島に逃げ込んできた中年男。この島で、多くのプランテーションを営み経済的には成功している。ポリネシア人の女性と結婚し2人のハーフの子供がいる。女性は数年まえに亡くなった。ネリーは、米軍キャンプのマドンナ的存在で若い快活なアーカンソー リトルロック生まれのアメリカ人。エミールの歌う「魅惑の宵」に酔わされ二人は恋に落ちる。

1361-3.jpg

 もう一組は、こちら若いアメリカ軍中尉ケーブルとフランス語しか話せないトンキン人(べトナム人)の娘リアットの若い恋。二人は「バリハイ」の島で出会った瞬間から一目ぼれ、恋に落ちる。写真は、中央 ブラッディーマリーと若い恋人たち。なんとリアットはブラッディーマリーの娘である。ここは、フランス領ポリネシアであるから、仏領インドシナのベトナム人が、フランス人に労働力としてこの島に連れてこられたという背景がある。(最初は何でリアットがチャイナドレスを着ているのか不思議であった。アメリカ人のおおぼけかと思ったがちゃんと背景があったのだ)

c0135543_842697.jpg

リアットがおどる「Happy Talk」。日本でもキリンビールのコマーシャルソングでご存知の方も多いかもしれない。フランス ニューエンって女優さんです。

 この二つの恋、どちらも同じ悩みを抱えている。米軍看護婦ネリーは、相手の男性エミールの前妻が有色人種であったことに悩む。米軍中尉ケーブルは、相手がベトナム人であることに悩み結婚はできないと告げる。この時代はまだ白人は有色人種を生理的、感情的に人種差別していたようだ。ケーブルが歌う挿入歌に 「あなたは注意深く教えられた。肌の色や目の色が違う人種をきらい、恐れなさいと。。。」とうのがある。
 
 ところで なんでこの映画の紹介をするのか、日本とどう関係があるのかというと、実は大きく影響がある。ここは太平洋戦争の真っ只中、日本と戦争をしている最中である。しかし 映画に日本人はほとんど出てこない。でも セリフの中には確かに「ジャパニーズ」「ジャップ」「東京ローズ」「ゼロ戦」って言葉が出てくる。(私は長い間、日本語吹き替えでこの映画を楽しんできており、ちっともそのことに気づかなかった。)若いケーブル中尉は、エミールとともに危険な米軍の任務に身を投じ、ゼロ戦に撃ち殺されてしまう。という悲劇があり、エミールは何とか生還すると ネリーがうちで子供たちの世話をしてくれていた、という半分ハッピーエンドな物語である。
 バリハイというエキゾチックな島の景観とアジア人たち、さぞかし西欧人にはエキゾチックに思われたであろう。方や 日本軍はこの地域であの「ガ島作戦」など大変悲惨な戦いをおこなったのである。ガダルカナルでは、米軍との戦闘で5000人 食料不足での餓死者15000人の合計2万人を超える日本軍の兵隊がこの地で亡くなった。美しい海岸線に日本兵の死骸が山のように折り重なっている写真を見た方も多いだろう。あまりのイメージの違いにおののくばかりである。

124789597381216203522.jpg

太平洋での戦記に関しては後日しっかり考証していきたい。

posted by Kogame3 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史認識

2013年03月03日

アメリカの旅〜冬のYosemite Trail〜

冬のYosemiteは、人もまばらでその分 静寂を満喫できる。今回は Half Domeの裏手 Mist Trail、 Nevada Fall、Vernal Fallをめぐるコースに挑戦した。little-yosemite-valley-map (1).jpg

Trail Headを 朝9時に出発。川沿いをひたすら歩くこと3時間、Cliff Pointに到着。

P1070029_640.jpg

足には 今シーズン大活躍のワンタッチアイゼンで決める。安心安心。

IMG_5882_640.jpg

ひたすら 緩やかなのぼりが続く。

IMG_6696_640.jpg

よほど冷えているのか、遠くに見えるYosemite fallの水滴が凍って不思議な景色を見せる。

IMG_6716_640.jpg

Cliff pointでの景観。左から Harf Dome(裏)、Mount Broderic, Liberty Cap.

IMG_6727_640.jpg

Nevada fall 落差181m。今回は冬場のためTrailが閉鎖されていた。

IMG_6730_640.jpg

こちらは、Vernal Fall 落差97m。水量が豊かだ。

IMG_6759_640.jpg

漆黒の闇に吸い込まれる大量の水。

IMG_6771_640.jpg

Vernal Fallのすぐ横は、Mist Trailと呼ばれるコース。石の階段をしぶきを浴びながら下りる。完全に凍結しており非常にスリリング。何度引き返そうかと思ったことか。

IMG_6786_640.jpg

ドライアイスのような滝つぼ。

IMG_6813_640.jpg

無事に麓まで戻れた。「青い鳥」が出迎えてくれた。
posted by Kogame3 at 12:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記